「自宅の屋根が剥がれた」「屋根から雨漏りがする」などの屋根の不調を感じて屋根の修理を検討される方も多いでしょう。実際に屋根の修理を行う場合はその劣化症状によって工事内容が大きく変わります。
本記事では、屋根の修理内容や修理内容別の費用、屋根修理を安くするコツなどを解説していきます。
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屋根修理の費用相場
屋根の部分的な修理費用は10万円~30万円、全面的な修理費用は50万円~100万円です。屋根の劣化が軽微なものであれば部分的な修理で済みますが、屋根の下地が腐食しているなどの深刻な劣化な場合は全面的な修理が必要になります。
屋根の修理費用の一覧は以下の通りです。
■屋根の部分修理
工事内容 | 費用相場 |
雨漏りの修理 | 30万円~50万円 |
雨樋の修理 | 15万円~30万円 |
屋根材の補修・交換 | 10万円~30万円 |
屋根棟の補修 | 20万円~35万円 |
■屋根の全体修理
坪数 | 屋根塗装の費用相場 |
屋根の塗装 | 40万円~50万円 |
屋根の重ね張り | 60万円~100万円 |
屋根の葺き替え | 80万円~150万円 |
屋根の部分修理
まずは屋根の部分的な修理の費用相場について紹介していきます。軽微な雨漏りやひび割れ、屋根の剥がれなどであれば部分的な修理で問題ありません。
雨漏りの修理
屋根の雨漏り修理の費用は30万円〜50万円ほどです。屋根の雨漏りといえど原因はさまざまです。例えば、屋根材自体が劣化している場合や棟板金の劣化や剥がれている場合、ルーフィングシートに穴が空いている場合や屋根の下地自体の腐食している場合などがあります。
屋根の雨漏り修理はそれらの原因に合わせて適切に工事をする必要があるため、正しく屋根の状態を判断できる業者に調査を依頼するようにしましょう。
雨樋の修理
雨樋の修理費用は15万円〜30万円ほどです。雨樋の部分的な交換・修理であれば3万円〜5万円でも可能であるほか、足場を必要としない場所にある雨樋であれば修理の際に足場代もかかりません。
一方、雨樋の劣化状態が激しく全体を交換しなければならない場合は高額になってしまいます。雨樋が壊れたまま放置していると雨漏りや建物内部の腐食につながったり、外壁自体の腐食や劣化にもつながるため、故障している部分があれば早めに修理しましょう。
屋根材の補修・交換
屋根材の補修費用は10万円〜30万円ほどです。台風や地震などの自然災害が起こると屋根材がずれたり、ひび割れが起きたりします。また、経年劣化によって漆喰がはがれてしまうことも。特に漆喰は屋根材よりも寿命が短いため、定期的なメンテナンスが必要です。
屋根材は種類にもよりますが1枚あたり5,000円〜30,000円、漆喰は1mあたり5,000円ほどで修理できます。補修する範囲が広くなれば広くなるほど費用が高くなるので注意しましょう。
屋根棟(棟板金・棟瓦)の補修
屋根棟(棟板金・棟瓦)の補修費用は20万円〜35万円ほどです。屋根棟とは屋根の面と面が合わさる境界の部分のことです。屋根棟は屋根の中でも特に劣化しやすい部分になるので定期的なメンテナンスが必要です。
屋根棟は自宅の屋根が瓦の場合は棟瓦、スレートや金属屋根の場合は棟板金と呼ばれます。屋根棟が剥がれていたり、浮いていると雨漏りの原因になるので至急工事が必要です。
屋根の全体修理
つづいては屋根の全体を修理する場合の工事方法とその費用ついて解説します。
- 屋根の塗装:40万〜50万円
- 屋根の重ね張り:60万〜100万円
- 屋根の葺き替え:80万~150万円
屋根の塗装
屋根塗装は、屋根の表面に新しい塗料を使って上から塗装を施す工法です。
一般的な屋根塗装の工事費用は40万〜50万円程度になります。通常、築10年を超えていた場合は再塗装が必要なので自宅の築年数を確認しましょう。
屋根の色あせや軽微なひび割れ・剥がれなどの劣化症状であれば、屋根塗装でメンテナンス可能です。
屋根の重ね張り
屋根の重ね張りは、現在の屋根の上から新しい屋根材を重ねて張りつける工法です。
一般的な屋根の重ね張りの工事費用は60万〜100万円程度です。屋根材を上から重ねるため、屋根自体が重くなり、耐震性が下がる可能性があるので、軽量素材であるスレート屋根やガルバリウム鋼板などで採用されることが多いです。
また、屋根の下地自体が腐食していたり、現在の屋根がひどく劣化している場合には工事ができないため、業者にしっかりと調査してもらいましょう。
屋根の葺き替え
屋根の張り替えは、既存の屋根材をすべてはがし、新しい屋根材に張り替える工法です。一般的な屋根の葺き替えの工事費用は100万〜150万円程度です。張り替える際に屋根材の内側にある防水紙(ルーフィングシート)も変えるため、ほぼ新築と同じ水準まで防水性が回復します。
一方、他の工事よりも費用が高く、工期も長いのがデメリットです。
屋根修理には足場代が必ずかかる
屋根の修理を行う際には必ず足場が組まれます。厚生労働省の「労働安全衛生規則」には、2メートル以上の高さで工事を行う場合には作業用の足場を設置することが定められています。
一般的な30坪の住宅の足場代は約20万円程度ですので、部分的な修理の場合は足場代の方が高くなる場合もあります。
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屋根塗装の費用を安くするコツ
火災保険を利用する
風災や火災などの自然災害による屋根の破損が要因で屋根の補修が必要になった場合は、火災保険を利用することができます。以下は火災保険を利用できる条件です。
- 風災、火災、落雷、破損・爆発が要因で適用される
- 被災から3年以内に申請を行う
- 火災保険の免責金額を施工費用が上回る
火災保険は何度でも利用できますが被害から3年以内のものしか対象とならないので、早めに申請を行うようにしましょう。
助成金を利用する
お住まいの地域の自治体が用意している助成金制度を利用することで、屋根修理の費用を安くすることもできます。しかし、自治体によっては助成金制度自体を用意していない自治体があったり、すでに募集が終了している自治体もありますのでよく調べるようにしましょう。
多くの助成金制度は、工事費用の10%~20%(上限10万~20万円)を補助してくれます。一方、助成金制度は自治体の予算が終了した段階で募集が終了してしまうため、早めに申請を行いましょう。
お住まいの地域の助成金制度を調べるには以下の方法がおすすめです。
- 「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」で検索
- 自治体の窓口に相談、または自治体のHPで探す
自社施工できる業者を選ぶ
外壁塗装の費用を安くするには、自社施工を行っている業者を選ぶことが重要です。外壁塗装を行っている業者はハウスメーカーから大手リフォーム会社、工務店、地元の塗装業者などさまざまです。
ハウスメーカーや大手リフォーム会社などは下請けや孫請けの業者に依頼をしていることが多く、その分中間マージンが発生するため、費用が高くなる傾向にあります。
一方、自社内で職人を抱えていて自社施工が可能な業者の場合は、中間マージンがかからないのでその分安く施工することができます。
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失敗しない屋根修理業者の選び方
最後に屋根修理を依頼する業者の選び方を紹介します。優良な修理業者を選ぶことができないと必要以上に工事費用を請求されたり、施工不良による問題などが起きる場合があります。優良業者を正しく見極め、満足のいく工事にしましょう。
相見積もりとって比較する
屋根の修理業者を選ぶ際には、必ず複数業者から相見積もりをとって比較するようにしましょう。業者によって費用の計算方法や人件費のかけ方などが変わってくるため、同じ工事でも費用に幅が出ます。1社のみで決めてしまうと、万が一必要以上に高く見積もられていても気がつきません。そのため、同じ工事内容で複数業者から見積もりを取るようにしましょう。
施工実績が豊富
屋根の修理業者を選ぶ際には、施工実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。特にお住まいの地域での施工実績が豊富な業者であればより安心です。
施工実績は業者のHPに掲載されているものを確認するのも良いですし、打ち合わせの際に過去の施工実績を資料で見せてもらうなどでも良いでしょう。また、施工実績を見る際は自宅の屋根の劣化症状に似た事例を複数見ておくことをおすすめします。そうすれば自宅の工事内容や工事完了後のイメージもつきやすいでしょう。
見積もりや工事の説明がわかりやすい
屋根の修理業者を選ぶ際には、見積もりや工事内容の説明が丁寧でわかりやすい業者を選びましょう。
見積もりは業者によっては作り方が異なります。例えば、「〇〇工事 一式」とおおまかな記載になっていたり、具体的な塗料や屋根材の名称が書いていなかったりする場合は注意です。見積もりはできるだけ詳細に工事工程や修理面積、使用する塗料名などが記載されているものが望ましいです。
また、初めての屋根修理の場合は工事をすること自体に不安を感じることもあるでしょう。そんななかで工事について丁寧に説明をしてくれなかったり、契約を急かしてくるような業者は要注意です。実際に工事を提案してくれる営業担当者を本当に信頼できるかも業者選びのポイントです。
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まとめ
本記事では屋根修理の費用相場や屋根修理の工事内容、失敗しない屋根修理業者の選び方について紹介してきました。屋根の修理は既存屋根の劣化状況によって工事内容が大きく変わります。どのような工事内容が良いのかについては業者にしっかりと調査してもらってから決めるようにしましょう。また、屋根の修理をご検討されている方・どのような工事が良いのか分からない方はぜひ弊社にご相談ください。最適な屋根修理のプランをご提案いたします。